熱波を送る時に大切だと思う事

2021年9月1日

現在は、サウナーから熱波師になる流れが至る所で発生している状況ですが、最近熱波を送るモドキが増えたなんて話を聞くと、何故か責任を感じる部分もあり、自分自身に言われているような気もするし、気を引き締めるという意味と、私も割と知ってもらえている?熱波師になってきた?(すみません。個人主観です・・・)のでこれから影響を受けて熱波を始めようとする方に向けて僕がサウナ室で大事だなと思う事をお伝えしたいと思い、今回記事にしてみた次第です。

僕はこれまで10施設以上の施設様でアウフグースしてきましたが、当然上手く行かなかったなってこともたくさんあります。何度も足を運んでいる施設でさえ、初回のアウフグースというのは非常に難しいと思っています。

そういった中で学んできた事もたくさんあるので、100%の楽しい気持ちでユーザーさんに熱波を受けていただく為に大切な事や難しさもわかっているつもりです。

僕が思う大切な事は3つ!!

まずは

①安全に熱波を送る

これは、一番大事なことですよね。そんなの言われなくてもわかっているわ!!って思いますよね。

でもサウナ室では初めてロウリュ、アウフグースを受けるお客様がたくさんいらっしゃるんですよ。

特にスーパー銭湯やテントサウナなどは、お友達に連れられてライトなユーザーさんも気軽に来ていただける場の一つです。

お友達に気を使いすぎてサウナ室から出れずに脱水症状や熱中症になってしまったり、火傷してしまう可能性もあります。

ですから、熱波中はお客様の表情によって風量やロウリュの回数を変えたり、お声がけしたりというのはとても大事なことだなと思います。

そして、無理をしないように注意喚起することと、水分補給やクールダウンを促すことも重要です。

僕はロウリュする度に無理しないでくださいってお話しさせていただいております。

もし何かあれば、施設様にご迷惑をおかけすることになります。熱波を送るっていうのは、自分が思っているよりもっともっと慎重にならないといけないと思っていつもやっています。多分ほとんどの熱波師さんは同じ気持ちなのではないでしょうか。

逆にユーザーさんも体調のすぐれない日は、熱波を無理して受けないことをお願いします。

途中退出は恥ずかしい事でも勿体ない事でもありません!!

②自分勝手にならない

サウナに良く行かれている人(通称:サウナー)は熱波はアツければアツいだけ気持ちいいと思う方もいらっしゃると思います。僕も、熱波はアツい方が好みです。しかも凄いアツい方がそのあとの恍惚感が凄い。

お客さんがみんな俗にいう玄人サウナーさんならサウナ室は凄くアツくしても大丈夫なのかなと思います。

こういう場合でも、これからかなりアツくしますよ!!!というのは言うようにしていますが。

だけど、とりあえずめちゃくちゃアツくしてタオル振るという熱波をしてもお客様に満足していただけない場合もあります。

やっぱり送り手の気持ちというのは受け側に伝わります。熱波とは対話そのものだと思っています。

全般的にですが、熱波を送る際は「これから何をするのでこうなります」っていうのは宣言してからやった方がお客様に驚かれることなく、ストレスにならないかなと思います。

あと、タオルを回すのって見るのも凄い!って思いますし、カッコいいなって思いますよね。

海外の「アウフギーサー」とかですと、むしろ凄い回してて、本来、アウフグースってショーみたいなものが主流だと思われます。(あくまでネットでの情報取集ですが・・・)

アウフグースはドイツ発祥で、タオルを旋回したりするのがむしろ主流で受け入れられている。

しかし、タオルを旋回する(したい)場合は、バランスが重要だと思います。10分のアウフグースなら、そのうちの30秒も回せば実は印象としてかなり回す熱波師な印象が強いのかなと思っています。(皆さんのサ活から判断するに・・・)

個人的な理想は、回す過程で強い扇ぎを取り入れて、それでいてしっかりと風を送り、お客様を満足させたいと思っています。

アウフグース初めてって方にはやっぱりタオル旋回して魅せるアウフグースもしたいのでやりますが、そのバランスには重きを置いています。

最近は「もし見たい場合は、サウナ室の外でデモンストレーションを行うので、お声がけください」

というようにしています。

大抵、声がけされることはないのですが・・・・(笑)

③とにかく無事に終わる。熱波師も無理をしない。

狭いサウナ室で動き回ってタオルを振るわけですから、意図せずともお客さんにタオルや団扇を当ててしまってはいけませんし、熱波に夢中になってサウナ室の備品を破壊しないようにすることもとても大事だと思います。

やっぱり、備品を破壊してしまうとその場の雰囲気が一気に壊れてしまいますし、お客様や施設様に大変なご迷惑になります。

僕も何度かこれには失敗経験があり、大変ご迷惑をかけた経験があります。

まず最初にサウナ室の構造や備品の配置を必ず把握して、熱波することはとても大事です。

また、気持ちと体力には余裕を持ってアウフグースするようにしましょう。

緊張すると周囲も見えなくなりがちになります。無理は絶対禁物です^^自分の為にも安全にやれることをきっちりとやりましょう!


と、色々と書いてきましたが僕も最初からうまく出来たわけではありませんし、たくさん扇いで成長した結果、なんとか皆さんの前に立たせていただくことが出来ております。

そして、もちろんまだ修行中の身です!!!

全てのプロ熱波師は10~15分間の間に、凄くいろんな責任のある中でお客様に最高の熱波を送ることを考えているはず。

熱の伝わり方、ロウリュの間隔、お客様の表情、安全管理・・・アツい中でもう頭も溶けてしまいそうになります(笑)

その中で独自のプログラムやスタイルでアウフグースをして「満足」してもらうというのはすごく難しいことだと感じています。

個性というのは基本が出来てから生み出されるもの。

楽しいアウフグースの中でも、いろんな気持ちで熱波師が熱波を送っているっていうのがわかると、アウフグースもより感慨深いですよね!!!!!!

さぁ、これを読んだら是非とも今こそアウフグースを受けてみましょう!!!

そしてまだまだ未熟者ですが、僕の熱波も受けてみてください(笑)

でわ!!また!!